JR千葉は、2回戦で敗退した。先発の武居亮介投手(22=国際武道大)は、丁寧な投球で3回を被安打2の1失点にまとめた。

4回に同点に追いついたが、中盤以降は守備のミスも響いて点差が広がった。滑川克則監督(43)は「格上のトップチームを相手に、中盤まではしっかり試合ができていた。最後(9回)まで試合ができたことが収穫です」と話した。

いきなり、初回の守備でビッグプレーが生まれた。無死一塁で、明治安田生命の2番打者に四球を与えた。無死一、二塁のピンチとなったが、タイムがかかる前に塁を離れた二塁走者を内野陣が見逃さず、石橋健太捕手(25=国際武道大)が送球しアウト。滑川監督は「あのプレーがあったから、序盤に相手に流れがいかなかったと思う。あれがなければ、ずるずると一方的な試合になっていたかもしれない」と選手の集中力の高さを評価した。

1点を追う4回無死、椎名研介主将(28=東総工)が中前打を放ち、初めて先頭打者が出塁。スクイズなど作戦もよぎったが、監督は「ここで打って、今後につなげたかったので選手に任せました」。1死一、二塁で市来信二内野手(21=鹿屋工)の適時右前打で同点に追いつき、ベンチは一気に盛り上がった。しかし直後に勝ち越されると、徐々に点数を広げられた。

勤務形態がさまざまなため、全体練習を行うことが難しいチーム状況。夜勤明けのままグラウンドに集まり、グループ練習に参加する選手もいるという。監督は「休むのは簡単ですが、練習をする習慣をつけています」と言う。この日も、仕事のために試合中に球場を離れた選手もいた。

今年初の公式戦となった今大会で、手応えはしっかりあった。都市対抗予選に向けて「守備も打撃もまだまだ。暑い中での試合になるので、体力づくりと技術の向上に取り組みたい」と話した。