全セの巨人原辰徳監督(62)がヤクルト中村悠平捕手(31)を称賛した。

中村は同点の9回無死一、二塁で送りバントに成功。1死二、三塁から阪神近本への申告敬遠で満塁とし、2死から阪神中野が決勝の押し出し四球を選び、全セが勝利をつかんだ。

お立ち台に立った原監督は9回の攻防を振り返り「選手にはね、大いに個性を出して、思い切った戦いをしてくれと。しかし根底にあるのは、忘れてはいけないのは勝利を目的とするということだけを伝えて、それが(ヤクルト)中村くんがああいう形でね、犠牲心を持ちながら送りバントをしてくれたと。あそこが勝利の分岐点になったのかなと思いますね」と名前を挙げて、たたえた。

2年ぶりの球宴を勝利で飾り「本当に2年ぶりということなんですけども、非常に懐かしく感じてですね、新鮮な形で選手、我々も含めて1人1人がオールスターの舞台を楽しむことができたと思います。ひとえにファンの皆さまのおかげだと思っております。いろいろ厳しい世の中ではありますけども、やっぱり野球界というのはですね、ファンあってのプロ野球であると。その期待に応えるべく我々もコロナと戦い、そして前に進んでいくと強くまた思いました。ファンの皆さま本当にありがとうございます」と言って、ファンへ感謝の思いを伝えた。