巨人原辰徳監督(62)の発案で開催される全軍混合の紅白戦「リアルジャイアンツカップ」に向けた「Gドラフト会議」は1位指名から白熱した。

1位指名は主軸の丸佳浩で3チームが競合した。抽選の結果、阿部2軍監督が選択権を獲得。毎秋に行われるドラフト同様に獲得した選手へのコメントを求められ「頑張ろう!」と笑顔で呼び掛けた。

外れ1位指名でも、驚きの声が上がった。元木軍の元木監督、二岡軍の二岡監督ともに岸田行倫を指名。1軍の正捕手の大城は今季は2軍での出場がなく、若手投手の特徴を把握する岸田が挙がった。

注目の抽選は、二岡監督が制した。最初に、元木監督が「やったー」とガッツポーズしたが、紙の中は白紙で外れ。岸田の獲得に成功した二岡監督は「頼みます!」と言葉に力を込めた。

元木監督は、外れ外れ1位指名で小林誠司を指名した。メッセージを求められ「お願いします!頼むから打ってください。お願いします。ヒット打ってください」と願った。

2位指名では、阿部軍の阿部監督が未来の遊撃手として期待されるルーキー中山礼都を指名した。「丸を取れたので、センターラインを固めていきたいと思った」と説明した。

どよめきが起きたのは、二岡監督、元木監督の2位指名だった。ともに1位で捕手を獲得したが、大城を指名。抽選の結果、元木監督が獲得し、92年ドラフトで巨人長嶋茂雄監督が松井秀喜を獲得した時と同じポーズで喜びを表現した。抽選に外れた二岡監督は松原を指名した。

3位指名では、阿部監督が「今、一番2軍でマスクをかぶってるんで」と育成ルーキー捕手の喜多隆介を指名した。元木監督は「どこでも守れるんで」と内外野のユーティリティーの若林を、二岡監督は「若い選手が欲しいんで」と湯浅を指名した。

4位指名では、二岡監督が香月、元木監督が重信、阿部監督が広岡を指名。5位指名は二岡監督が石川、元木監督が立岡、阿部監督が秋広を指名した。6位以下はライブ中継が終了し、一斉に発表された。

 

【元木軍】

1位 小林誠司

2位 大城卓三

3位 若林晃弘

4位 重信慎之介

5位 立岡宗一郎

北村拓己、加藤廉、増田大輝、陽岱鋼、伊藤海斗、岡本大翔

 

【阿部軍】

1位 丸佳浩

2位 中山礼都

3位 喜多隆介

4位 広岡大志

5位 秋広優人

ウレーニャ、菊田、八百板卓丸、中島宏之、前田研輝、坂本勇人(育成)、松井義弥

 

【二岡軍】

1位 岸田行倫

2位 松原聖弥

3位 湯浅大

4位 香月一也

5位 石川慎吾

増田陸、平間隼人、山下航汰、亀井善行、山瀬慎之助、加藤壮、萩原哲