阪神が矢野燿大監督(52)に来季続投を正式要請したことを18日、明らかにした。藤原崇起オーナー兼球団社長(69)がこの日報道陣の代表取材に応じ、16日に要請したことを明かした。阪神は現在、リーグ首位を走っており、16年ぶりのリーグ優勝に向けて好位置につけている。矢野監督の就任3年目となる今季のここまで歩みは以下の通り。

 

◆開幕ダッシュ成功 3月26日からのヤクルトとの開幕3連戦で3連勝。次カードの広島3連戦は1勝2敗と負け越したが、その後5カード連続で勝ち越すなど3・4月を20勝9敗の貯金11で滑り出した。19年は3・4月で借金1(13勝14敗1分け)、コロナ禍で開幕が遅れた20年は初戦からの3連敗を含めて開幕12試合で借金8(2勝10敗)と出だしに苦しんだが、今季は対照的に好スタートを飾った。

◆交流戦で2位 阪神は6連勝フィニッシュを飾るなど今季の交流戦で11勝7敗。優勝はオリックスだったが、それに続く2位と奮闘した。阪神が交流戦で勝ち越すのは、17年以来4年ぶりだった(20年は交流戦開催されず)。

◆首位奪回 4月4日に首位に立つと、8月28日までその座をキープ。7月が5勝8敗、8月が7勝9敗となかなか貯金を増やせない中、8月29日には1位から一気に3位に転落した。だが、巨人戦連勝を飾った9月4日に首位返り咲き。その後もここまで首位を守っている。