「NPB AWARDS 2021」が15日、都内で行われ、最優秀新人賞（新人王）にセ・リーグは新人最多記録に並ぶ37セーブを挙げた広島栗林良吏投手（25）、パ・リーグは高卒2年目で13勝を挙げ、リーグ制覇に貢献したオリックス宮城大弥投手（20）が選出された。球団では栗林は昨季の森下に続く2年連続、宮城は08年小松聖以来13年ぶりの新人王獲得となった。

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オリックス宮城がパ・リーグ新人王に輝いた。今季は開幕2戦目の先発マウンドに抜てきされるなど、エース山本と左右の両輪を形成。13勝4敗、防御率2・51の堂々の成績で、2年目ながら権利を残していた新人王を勝ち取った。

「後半戦に苦しむ部分もあったけど、周りの人たちやチームメートに支えられてこの賞をいただくことができました。来季もしっかりチームに貢献できるように頑張っていきます」

有言実行の「新人王獲得」だった。昨年末、日刊スポーツの単独インタビューで、21年の目標を「新人王」としたためた。「先発で1軍に定着したい。ケガなく定着できたら、自然と（新人王を）狙える位置にいけると思う。開幕から上にずっといたい」。その宣言通りに開幕から先発ローテを守り、チームを25年ぶりリーグ優勝に押し上げた。

「負けるまで伸ばす」と公言していたウエービーな長髪を6月中旬に、0・5ミリの極端な丸刈りにして驚かせた。その風貌から「神様、仏様、宮城様」の言葉も生まれ、球宴はファン投票で1位選出。「でも…憧れは（日本ハムの）伊藤大海さんです。（長髪が）かっこいいので、まねしたい」。来季はロン毛の宮城で大暴れ？　【真柴健】