これがM(ミズノ)-1グランプリ!? 阪神佐藤輝明内野手(22)、オリックス杉本裕太郎外野手(30)、宮城大弥投手(20)が19日、来季からブランドアンバサダーを務めるミズノ社のオンラインイベントに出演。3人は初コラボだったが宮城のボケに佐藤輝がツッコミ、杉本と佐藤輝も抜群の呼吸で盛り上げた。東京で漫才日本一を決めるM-1グランプリが行われた日、佐藤輝は来季の関西シリーズ実現も願うなど球界のM-1も大盛況だった。

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東京で漫才日本一を決めるM-1グランプリが始まる8時間前。大阪のミズノ社の店舗も、今年関西を沸かせたスターたちの劇場と化していた。午前10時40分、同社のインスタグラムの生配信。盛り上げ役の佐藤輝がピンク帽、宮城がソフトボールの審判帽をかぶって登場した。パ・リーグ新人王左腕は「球審の宮城です」と自己紹介し、ストライクポーズ。サービス精神全開のつかみで開演だ。

2人は初のコラボだが、ボケの宮城、ツッコミの佐藤輝の呼吸は抜群だった。宮城が21年のグッドデザイン賞を受賞した、同社史上最軽量スパイクの靴底の金具部分だけを持ち、上下に振って軽さをアピール。すると間髪入れず、佐藤輝が「それは軽いでしょ! どう考えても」とツッコんだ。宮城はスパイクのにおいをかぐしぐさを見せると、佐藤輝は「臭くないから」とツッコミの嵐。球団の垣根を越えた3学年差の即席コンビが、漫才師ばりのコンビネーションで約700人の視聴者を笑わせた。

負けじと佐藤輝と初コラボのラオウ杉本も参戦した。YouTubeに切り替わったライブの冒頭、パ・リーグ本塁打王は「来年はサトテルくんより活躍できるように頑張ります」と先制パンチ。すると佐藤輝は「ラオウさんのように、ホームラン王を取れるように頑張ります」と、互いに“持ち上げツッコミ”。関西両球団のアーチストが絶妙の押し引きで盛り上げた。

佐藤輝 タイプは同じ長打を打つバッターだと思うので、(杉本さんから)いろいろ話は聞けました。関西で日本シリーズができたら、すごく盛り上がると思う。特に宮城くんと対戦するのを楽しみに、頑張っていきたいと思います。

クイズ大会やバット削り体験など、充実の4時間を終えた佐藤輝は、日本シリーズでの「関西ダービー」を熱望した。対宮城は、球宴で本塁打を放つも交流戦では2打数無安打。「本番は交流戦か日本シリーズ。負けないように頑張りたい」。笑いあり、ガチンコ宣言あり。大阪で開催された“もうひとつのM-1”は、来季に続く楽しみな予告編にもなった。【中野椋】

○…この日のイベントは「ミズノダイアモンドスポーツ感謝祭2021」として行われ、阪神佐藤輝、オリックス杉本、宮城に加え、中日木下、ヤクルト奥川、西武今井が参加した。午前10時から1時間は、ミズノ社の公式インスタグラムでライブ配信され、各選手が店舗を散策しイチオシ商品を選択して、視聴者に紹介。その後はYouTubeで生配信され、クイズイベントやバット削り実演ライブなどで盛り上がった。動画は同社のインスタグラム、YouTubeのアーカイブから視聴可能。

○…佐藤輝はミズノ社のイベントで、自身のオリジナルロゴをお披露目した。名前のイニシャルから「TS」とし、「S」は自身の背番号である「8」を重ねたようなデザイン。大好きなフィリーズ・ハーパーのロゴを参考にしたという。「メジャーのロゴっぽく。入れられるところ全部に入れたい」。今後、自身の用具やグッズなどにも刻印される予定で、「自分のロゴができてうれしいです」と喜んだ。