日刊スポーツ巨人担当が、独自に設定したポイント制で球団MVPを選出した。数値化することで貢献度が可視化され、納得の高得点選手や少し意外な高得点選手も?初代MVPも決定した。

■野手MVP 岡本和真内野手(25)

今季は39本塁打、113打点。球団では王貞治以来の本塁打&打点で2年連続2冠に輝いた。5月9日、母の日に放った自身初のサヨナラ弾など勝負強い打撃が目立ち、断トツの646ポイントを稼いだ。



投手MVPは…?コスパ最強選手は?【続きは会員登録(無料)で読めます】

■投手MVP 戸郷翔征投手(21)

最多の208ポイントを記録した。前半戦はチームトップ11勝を挙げた高橋を追う立場だったが、投球回数が約10イニング上回ったことや、CSのリリーフでの好投、プロ初安打のボーナスポイントで上回った。


■影のMVP 畠世周投手(27)

序盤は先発、以降はロングリリーフやセットアッパー、抑えで161ポイントとチームを支えた。大竹の引退会見では音声スタッフに変装するドッキリで球団公式YouTubeにネタを提供した。(※ポイントはなしです)


■コスパ最強選手 松原聖弥外野手(26)

今季は年俸2200万円で317ポイントを稼いだ。球団歴代2位タイの27試合連続安打の達成や、育成ドラフト出身者で史上最多となる12本塁打など、記録を次々と樹立。ボーナスポイントを重ねた。


■辞めてなければ… ジャスティン・スモーク内野手(35)

新外国人のスモークは約2カ月、34試合の出場ながら7本塁打を放ち112ポイントを挙げた。単純計算すると143試合で30本塁打は計算できた。家族が来日出来ず、帰国する決断を下したが、コロナ禍でなければ…。退団していなければ…。巨人はもっと良い順位で終われたかもしれない。


■求む!若手の躍動!

戸郷を除けば、プロ入り3年目以下の選手の総獲得ポイントは41。平内、横川、沼田、戸田、直江のみ。野手は1人もいない。プロ初安打を放った野手は4年目の湯浅のみだった。次世代を担う若手の底上げが必要になる。


■まだ引退しなくても… 亀井善行外野手(39)

今季限りで現役を引退しし、来季から1軍外野守備兼走塁コーチを務める。「負傷の影響で良いプレーができなかった」と引退を決断した。それでも126ポイントを獲得。最後まで1軍の戦力として役割を全うした。

■球団の査定との差異は?

日本人選手に絞ってポイントの獲得が多い順に並べると、投手では戸郷、高橋、菅野、畠、中川、鍵谷、山口…と続く。野手では岡本和、丸、坂本、松原、大城、吉川、梶谷…と続いていく。

一方で今季の査定を経て、年俸の増加割合が多かったのは、投手と野手を合わせて、高橋、松原、香月、畠、戸郷、八百板、岡本和、田中豊、湯浅という順番。照らし合わせてみると、年俸が安いながらも活躍した若手の年俸が底上げされている。丸、坂本、中川ら実績のある中堅からベテランは、元々の年俸が高いこともあり、増加割合は少なめとなった。


■日刊スポーツ巨人担当選出の初代MVPは…

圧倒的なポイントを稼ぎ出した主砲・岡本和に決定。2年連続2冠に輝いた数字面はもちろん、リーグ戦全試合に先発したタフネスぶりでポイントを集めた。岡本和は「来年もこの賞を受賞できるように頑張ります」とコメント。来季も頑張って計算します。【小早川宗一郎】(金額は推定)