ロッテ森遼大朗投手(22)が“ラオウ封じ”で故郷に錦を飾った。

23日、オリックス戦(宮崎市清武)に先発。初回2死二塁、相手は昨季チーム全体で年間13本塁打された4番杉本。その天敵をどん詰まりの投ゴロに仕留め、ピンチを脱した。

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6球中3球が内角の直球だった。「自分の力も試せる場面だったので、びびらずにというか、小さくならずに、大胆に」。甘くならずに、強く投げきった。勝負球も143キロ直球。「中に入らなかったので、許容範囲でいい感じに投げられたかなと思います」。1軍で投げ抜くため、己に求めるレベルはまだ上だ。

3回を投げ無失点。美馬直伝のフォークでも2三振を奪った。昨季2軍で10勝の安定感をいかに発揮していくか。井口監督も「レギュラークラスの相手が出てきて、どういう投球ができるか」と先発候補として見定めていく構えだ。

都城商(宮崎)から17年育成2位で入団。4年間を育成契約で過ごした。「5年かかってやっと投げられたので」。応援に訪れた家族や友人に新しい背番号62も見せた。遼太郎ではなく遼大朗。ここからもっと、名を広める。【金子真仁】