背中で踊る「WILL」が歓喜でぬれた。オリックス宗佑磨内野手が0-0の9回1死一、三塁で西武平良の2球目、159キロ直球を押し込んだ。打球はレフトの前にポトリ。今季3度目のサヨナラ勝利を決め、ウオーターシャワーを浴びた。

3位浮上と勝率5割復帰を決める一打に「子どもたちに、僕らが必死にやってる姿を見てほしいんです。大人でも、こんなに必死に頑張ってるんだぞ!」と、胸を張った。

ゴールデンウイーク初日に「オリっこデー」として、選手のニックネームが背中に記された。俳優のウィル・スミスに憧れる宗のチョイスは「WILL」。今はバンダナ姿だが、昨季は短髪で「僕、あの髪形はウィル・スミスを意識してたんです」と笑顔で明かした。オフには映画館で迫力ある映像を見るのが趣味。こだわりは「一番後ろの一番端に座って1人で集中して見ること」。ウィル・スミスが主演の「アイ・アム・レジェンド」に魅了され、今でも脳裏から離れない。

接戦をモノにした中嶋監督は「俺の魂がサヨナラしてたよ…。本当にヤバかった」と、杉本、福田らのコロナ離脱に頭を抱えた。指揮官は「先は長い。今、苦しんでも必ずいいことがある」と力を込めた。「ムネ・イズ・レジェンド」の上映で、拍手喝采の夜だった。【真柴健】

【ニッカン式スコア】29日のオリックス-西武戦詳細スコア