今季初先発のロッテ河村説人投手(24)が今季初勝利を挙げ、チームの連敗ストップに貢献し「勝ったので、そこは素直にうれしいです」と話した。

192センチ右腕はプレートの真ん中をどっしりと踏み、真上からの角度で勝負する。「真っすぐがフライにはなりやすいんですけど」の言葉通り、序盤は高く力ないフライを量産させ、4回までは無失点で進めた。

ところが5回に2連続で二塁打を浴びるなどし、4失点。6回以降はリリーフ陣に託した。「後半ちょっと、真っすぐを生かし切れない部分があったので。終始ちょっと、点差もあったのに慎重にいきすぎたなというのがあったので、そこは反省です」。

体のサイズは佐々木朗希投手(20)に近い。「朗希のような投球ができればいいんですけど、あれは特別なので、失点を計算できてある程度イニングを投げられるような投手に」。驚くほどのウイニングショットはないものの、角度や緩急を生かしながら、ポーカーフェースでひょうひょうと投げる。独特な感性に女性ファンも多く、この日も河村グッズを持つファンが何人もいた。

星槎道都大から入団した1年目の昨季は、シーズン終盤にはオリックスとのCSの先発候補に入ったが、敗退で出番は回ってこなかった。「投げられてたら、いい経験になってたかなと思います」と振り返りつつ、今は自分の居場所を勝ち取ることが最優先だ。「今年もそういうところで投げられるようにしたいと思います」。佐々木朗、ロメロ、石川ら先発陣は軒並み好調。キャンプイン前から体調不良で出遅れたものの、初戦でしっかりと印象付けに成功した。【金子真仁】

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