阪神がまさかの逆転負けを喫し、球団通算5500勝はお預けとなった。

悪夢は2点リードの7回に訪れた。3番手浜地真澄投手(24)が1死一、二塁とされ小園に右前打を浴びると、これを佐藤輝明内野手(23)が捕球できず。打球処理にもたつく間に二塁走者が生還し、1点差に詰め寄られた。

さらに1死一、二塁から、磯村の中飛を近本光司外野手(27)が失策。昨季ゴールデン・グラブ賞に輝いた名手のミスで1死満塁とすると、その後、代打羽月の二ゴロで同点に追いつかれた。

流れは広島に傾き、野間、菊池涼に連続適時打を浴び、2点ビハインドの展開に。ミスが響いてプロ野球史上3球団目の大記録とはならず、借金は再び3となった。

序盤に主導権を握り、先発投手が仕事を果たす。好調時の阪神らしい試合運びではあった。初回、大山悠輔内野手(27)の復帰後初タイムリーで先制。糸原健斗内野手(29)も適時打で続き、2点を先取した。1点を奪われた直後の2回には、島田海吏外野手(26)の適時で引き離していた。 先発西勇輝投手(31)は6回0/3を1失点。好投も今季7勝目とはならなかった。阪神は再び4位に転落した。