DeNA-阪神のCSファーストステージは、2勝1敗で3位の阪神が“下克上”した。開催のなかった20年を除き、16年から6シーズン連続で3位チームが、CSファイナルステージ進出を決めた。

3試合を通じ、セ・リーグのCSファーストステージ史上、歴史に残るような「大熱戦」が繰り広げられた。第1戦は2-0で阪神が完封勝利、第2戦はDeNAは1-0の完封勝利返しで、第3戦は3-2で阪神が逆転勝ちした。最大得点差は第1戦の2点と接戦だった。

両チームの鉄壁リリーフ陣が、息詰まる展開を演出した。第1戦は、湯浅が回またぎの好リリーフで阪神が勝利。第2戦は伊勢が回またぎの好リリーフでやり返し、第3戦では阪神が浜地、岩貞、西純、湯浅と登板した全リリーフが回またぎで無失点に抑えた。

3試合を通じ、リリーフ陣は阪神が計12回2/3を無失点、DeNAが計10回2/3を無失点に抑えた。

明暗を分けたのは、1番打者と3番打者の成績が挙がる。阪神は1番中野が打率5割(12打数6安打)、3番近本が打率4割5分5厘(11打数5安打3打点)。その一方で、DeNAは1番打者が桑原、大田、関根と日替わりで無安打(10打数無安打)、3番佐野は打率1割(10打数1安打)と沈黙したのが響いた。