楽天は、新外国人として今季ナショナルズでプレーしたマイケル・フランコ内野手(30)と契約合意したことが11月30日、分かった。近く正式発表される。メジャー通算130本塁打を放ち、16年から3年連続で20本塁打以上を記録を右打者。大砲候補としての期待がかかる。今季は103試合に出場し、打率2割2分9厘、9本塁打、39打点だった。

チームに手薄な右の長距離砲。一塁と三塁を守るが、島内や浅村、ギッテンスらと流動的にDHで起用されることも想定される。石井一久GM兼監督(49)は、選手たちに複数ポジションを守ることを求めている。中日からトレードで阿部を獲得し、守備位置が固定されないフランコの加入。選手起用の幅がさらに広がりそうだ。

今季巨人を戦力外となったエスタミー・ウレーニャ内野手(23)とは育成契約で合意。さらに新外国人投手の獲得に動く方針だ。パイレーツからFAとなったマニー・バニュエロス投手(31)らの獲得調査を進めている。また、19年からプレーしているアラン・ブセニッツ投手(32)の去就は未定となっている。

浅村や田中将ら今季FA権を持つ選手たち全員の引き留めに成功した。外国人選手も着々と補強。10年ぶりの優勝へ向け、戦力を整えてきている。

◆マイケル・フランコ 1992年8月26日、ドミニカ共和国生まれ。10年にフィリーズ入団。14年には専門誌の有望株ランキングで100傑入り。同9月2日に初昇格し、16年に自己ベストの25本塁打、88打点をマーク。18年には20本塁打以上を記録したメジャーの打者では最少の62三振とコンタクト力に優れた。20年以降はロイヤルズ、オリオールズと渡り歩き、今季はナショナルズでプレー。メジャー通算は打率2割4分4厘、130本塁打、467打点。185センチ、102キロ。右投げ右打ち