阪神は5日、青柳晃洋投手(28)の背番号を23年シーズンから「17」に変更すると発表した。青柳は16年の阪神1年目から7年間、背番号50を背負っていた。今季まで背番号17だった岩貞祐太投手(31)が来季は「14」を背負うため、空白だった。
青柳は「僕が阪神にいる間につけるとしたら今のタイミングしかないと思った。ずっと17番をつけたいなと思っていたので、つけさせてもらうことにした」と、声をはずませた。
ずっとつけたかった理由は「僕が野球を始めた小学5年生に初めてつけた番号」だからだと言う。人生で初めてもらった背番号への愛着に加え、帝京大時代の4年間も偶然ながら背負った番号だった。
岩貞に背番号を変えるか「悩んでいる」と胸中を吐露すると「いや、つけろや」と背中を押されたよう。
当然、背番号50との別れに、思うこともある。
「僕の中では50か17の2択だった。サダさん(岩貞)が今回、変わらなければ僕はずっと50でいるつもりだった。そのくらい50にも愛着がある」
15年にドラフト5位で阪神入団。21年には最多勝と最高勝率に輝き、22年は最多勝、最高勝率、最優秀防御率を獲得。下位指名から虎のエースに成り上がった背番号50と別れを告げた。そして同時に、背番号17の青柳が新たなスタートを切る。