侍ジャパン井端弘和新監督(48)の就任発表記者会見が4日、都内ホテルで行われた。U15(15歳以下)の代表監督も兼任する。トップチームとアンダー世代の兼任は史上初めてで、井端新監督が強い意欲を示したという。
第一声で、次の通り意気込みを語った。
「今回トップチーム監督就任のお話をいただき、とても驚いたのと同時にこんなに光栄なことはないと感じました。これまで侍ジャパンとして現役時代の2013年WBC、引退後の2017年から稲葉監督の下、トップチームのコーチとしてチーム作りを学ばせていただきました。また2022から2年間はU12の監督を務めさせていただき、アンダー世代の育成を通して、侍ジャパンの底上げにチャレンジしてきました。
今回トップチーム監督就任については、身に余る大役ではありますが、自分の持っているものを全て注ぎ、全力で務めていくことが、日本野球への恩返しになると考え、引き受けることにいたしました。
今後については、まず11月に開催されるアジアプロ野球チャンピオンシップ優勝という目標があります。この大会は来年のプレミア12、今後の国際大会に向け有望な若手選手を見いだす大事な大会です。限られた時間の中ではありますが、丁寧に準備を進めていきたいと思っております。
最後になりますが、今こうした瞬間も、少年野球からプロ野球まで野球がうまくなるために日々努力しているさまざまな世代の選手がいると思います。こうした選手たちが、『いつかここでプレーしたい』と確かな目標にできる、そんな魅力的な侍ジャパンを築いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします」
井端新監督の初陣は、11月16~19日に東京ドームで開催される「第2回アジアプロ野球チャンピオンシップ」となる。
侍ジャパン強化委員会の井原敦委員長は、野球日本代表の井端弘和新監督の任期について、「来年11月の国際大会プレミア12までを前提としている」と話した。
前任の栗山英樹監督(62)は3月のWBCで優勝後、5月いっぱいで任期満了のため退任。日本野球機構(NPB)による後任選びが続いたが、難航していた。9月に入り、U12日本代表監督も務めた井端氏で一本化された。
▽侍ジャパン強化委員会の井原敦委員長(井端監督の選考経緯を説明)「トップチーム監督の要件を『国際大会や海外経験』『求心力』『知名度』『発信力』『アマチュア野球を含めた日本野球への理解』『侍ジャパン事業への理解』の6点に定め、世代交代も視野に置いて検討を重ねた。その結果、就任要請し、快諾をいただいた。国際大会の経験、実績は申し分ない。U15監督は本人が強く希望された。強い使命感の表れと受け止めている」
◆井端弘和(いばた・ひろかず)1975年(昭50)5月12日生まれ、神奈川県出身。堀越では甲子園出場2度。亜大を経て97年ドラフト5位で中日入団。二塁荒木との「アライバ」コンビで活躍し、ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞7度。13年オフに巨人へ移籍し、15年引退。通算1896試合、1912安打、56本塁打、510打点、打率2割8分1厘。13年WBC日本代表。16~18年は巨人で内野守備走塁コーチ。17年からは日本代表でもコーチを担当し、22年からU12日本代表監督。173センチ、73キロ。右投げ右打ち。
◆アジアプロ野球チャンピオンシップ 若手育成を目的に開催する国際大会。17年11月の第1回大会では、稲葉監督の日本が優勝。第2回大会は21年11月に開催予定だったが、コロナ禍のため今年11月に延期された。日本、韓国、台湾、オーストラリアの4チームで争い、参加資格は24歳以下か入団3年目以内。オーバーエージ枠(29歳以下)として3人まで出場できる。優勝賞金2000万円。



