元ヤクルトのオイシックス中山翔太外野手(27)が“ライアン打ち”で復活ののろしを上げた。「6番DH」で7試合ぶりにスタメン出場。2回の第1打席に古巣の先輩右腕、小川泰弘投手(33)から中前打を放ち、開幕から11打席目で初めて「Hランプ」をともした。その後も安打を重ねて3安打猛打賞。開幕戦で2連敗を喫した相手から勝利をもぎ取り、チームの連敗を3で止めた。

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中山のバットから、ようやく安打が生まれた。1点を先制された直後の2回先頭の第1打席。マウンドは22年までプレーしたヤクルト大先輩、小川だったが「意識はまったくなかった」と平常心で対した。2球目の真ん中高めに浮いたチェンジアップを逃さず振り抜き、打球は二遊間を破った。開幕から11打席目で初ヒット。「古巣とかあまり気にせず、練習でやってきたことを出すことだけを考えてた」。1死後、8番小西の左翼線二塁打で一塁から一気に生還。激走で、同点のホームを踏んだ。

開幕から10打席無安打。当てにいくことに執着して頭が突っ込み、球を自分のポイントで捉えられていなかった。橋上秀樹監督(58)は「彼の良さは長打力。アベレージのタイプではない」と、まずはしっかり振ることを求められた。指揮官とともにスイングを見直し、間合いを再確認。「もう少しで(安打が)出ると思う」と手応えをつかんでこの一戦に臨んでいた。その言葉通り、6回には初長打の二塁打もマーク。3安打の固め打ちに「やっぱ頭が動かなかったっていうのがよかった。ボールとの距離も取れていた」。黙々と振り込み、自身のスタイルを取り戻した。

久々の快音に笑顔もみせたが、満足はしない。橋上監督も「センター前よりホームランの方が評価につながる」とハッパをかけた。中山も、もちろん自覚。「理想はもっと上にある。もっと打球の角度をつけていきたい」。次は、特大のアーチをかける。【大島享也】

○…前阪神の高山俊外野手(30)のバットが試合を決めた。同点に追いつき、なお2死一、三塁で迎えた7回の第4打席。「球場の雰囲気も一気に行くところだったので、その流れに乗らせてもらった」と、ヤクルト山野のスライダーを逆らわずに流し打った。決勝の左前適時打で連敗を3で止め、「なかなかチャンスで打てていなかったので、最後にいいところで打ててよかった」と喜んだ。