日本ハム加藤貴之投手(32)がプロ通算1000投球回を達成した。史上370人目。1回1死二塁で長岡から空振りを三振を奪って節目に到達した。
その後も快投を続けて7回5安打無失点で降板。打線の援護に恵まれず、5勝目はお預けとなったが、メモリアルゲームで先発の仕事をきっちり果たした。チームは終盤にミスから決勝点を奪われて今季初の3カード連続負け越しとなった。
◇ ◇ ◇
さすが、加藤貴だ。「知っていましたけど、試合に入ったら何も気にしていなかったです」。2つのアウトを奪ったら通算1000投球回に到達する先発マウンド。だが、特に意識はせず、迎えた1回1死二塁。3番長岡はカウント0-2から5球目のフォークで空振り三振。ボール球は1球もなし。持ち前の制球力を存分に発揮して、節目のアウトを積み重ねた。
1回を投げ終えると、普通に三塁側ベンチへ戻ろうとしていた。球団スタッフが記念ボードを持って近寄ってきても、最初は気付かず。「あ!」と足を止めてボードを掲げた。球場全体から拍手をもらったセレブレーションも、マウンド上と同様に自然体だった。
加藤貴 本当、ケガなく育ててくれた両親もそうですし、トレーナーさんだったり、使ってくれた監督、コーチに感謝です。
日本初、いや世界初のショートスターターを務めた左腕だ。4年目の19年。当時の栗山監督が導入した新戦術の旗手となった。先発が打者一巡を目安に3イニング前後を投げるのがショートスターター。メジャーのオープナーを参考にした投手起用で、立ち上がりが得意な加藤貴も20年途中まで数多く担った役割だ。
チームへの貢献度は絶大だったが、投球回は減る。最初のプロ5年間では474回2/3だった。ただ、21年からは普通の先発に専念。今季まで4年連続で完封勝利をマークするなど飛躍した。21年以降に積み上げた531回2/3は成長の証だ。今後も「変わらず、しっかりと試合をつくれるように頑張っていきます」。まだ通過点。1イニングずつ淡々と抑え続けていく。【木下大輔】



