打線上向きの兆しが見えた!? 阪神が今季10度目のゼロ封負けを喫した。打線は6安打もホームが遠くため息の連発。首位広島と3ゲーム差に広がった。史上20人目となる監督通算700勝もお預けとなった岡田彰布監督(66)だが、「今までとは違う」と打線の復調を強調。スカッ爽やかとはいかなかった倉敷マスカットスタジアムだが、甲子園に帰ってモヤモヤを吹き飛ばす。

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5回終了後、バックスクリーン後方に色鮮やかな花火が打ち上げられた倉敷マスカットスタジアム。05年の実数発表開始後、12球団最多の3万417人が詰めかけたが、熱気に応えることはできなかった。今季10度目の完封負け。岡田監督は「そら点取らんと勝てへんからなあ」と話しながらも、表情は暗くない。怒ってもいない。

中日先発小笠原を前に、あと1本が出なかった。4回先頭の森下が中前打で出塁するも、続く大山が遊ゴロ併殺に倒れた。再び前川、佐藤輝の連打で2死一、二塁としたが、最後は梅野が初球で遊ゴロに打ち取られた。「あんまりそんなな、悪い打球じゃなかったけどな、大山のもな、うーん」。ゼロ封という結果を受け止めながらも、打線の内容に兆しを感じとった。

「いやいや今日はあれや、内容的には最近ではまだ良かったよ、今日は」。気配は試合前練習のフリー打撃からあった。「良かった。久しぶりになあ」。しっかりと捉えた打球が、倉敷の空にいくつも飛んだ。

今月中旬のソフトバンク戦では、詰まって内野スタンドへ入る当たりが続出し、注意喚起の笛の「ピーピー」鳴り響いていた。「ピーピーやけど外野のスタンド(に飛んで)のピーピーちゃうぞ、詰まった反対方向の内野のピーピーやで言うて」と話していた指揮官。そんな叱咤(しった)に応えたのか、ナインはこれまでと違う姿を見せた。

この日の敗戦で首位広島とは3ゲーム差に広がり、巨人と同率2位。4位DeNAは0・5ゲーム差に迫ってきた。それでも9回に中日の守護神マルティネスを攻めたて、逆転可能な2死一、二塁まで持ち込んだ。「今までの0とはちょっと違うよな、おーん。それを野手の方がな、どう明日からな、どういう感じでできるかやろな」。復調気配を次こそ結果につなげて、本拠地甲子園ではスカッと勝ちたい。【磯綾乃】

▼阪神の完封負けは今季10度目。0-1負けは、4月11日広島戦、5月24日巨人戦に続き3度目だ。なお地方球場での0-1敗戦は、今回と同じ倉敷での02年8月6日広島戦以来、22年ぶりとなった。

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