どすこい復活! ソフトバンク山川穂高内野手(32)が実に31試合、131打席ぶりの本塁打を放った。

2-0の6回1死走者なし、西武佐藤隼の直球を左中間スタンドに運んだ。5月22日楽天戦で2打席連発を放って以来の自己最長ブランクから脱出。4番がなが~いトンネルから抜け出し、チームも4連勝だ。孫正義オーナー(66)の御前試合で、2位ロッテに今季最大12・5ゲーム差をつけた。

   ◇   ◇   ◇

山川はゆっくりと、ゆっくりと一塁へ歩き出した。大歓声の東京ドームで貫禄の確信歩きだった。若干の笑みを浮かべながらダイヤモンドを1周。恒例の本塁打パフォーマンス「どすこ~い」が球場全体にこだました。「久しぶりの感覚でした」。放物線を描く一連の動きが懐かしく感じた。

苦しかった。最後の本塁打は5月22日楽天戦(京セラドーム大阪)での2打席連発だった。この日までノーアーチの自己最長ブランクを更新。月間10試合以上に出場して0本塁打は過去になかったが、6月は屈辱の0本に終わった。実に31試合、131打席ぶりの本塁打は「完璧」と言う。2-0の6回1死走者なし。佐藤隼の直球を左中間スタンドに運んだ。

「本当に何とかしたいと思いながら日々いろいろやっていました。それがなかなかこう、うん…。数字的なものももちろん苦しいですけど、感覚が良くないのが非常に苦しかったです」

過去3度の本塁打王に輝いたスラッガーがもがいてきた。試合前には古巣西武の先輩で「おかわり君」こと中村剛也と打撃論を交わした。「今でも会えば『中村さん、こういう時どうしますか』っていう話をする。今日もめちゃくちゃ参考になりました」。山川は試合後、中村に感謝した。「僕は西武の時から困ったら中村さんだったので」。13号ソロで同僚の近藤と並び、再び本塁打ランキングのリーグトップに立った。

山川個人にとっては再浮上を誓っていた7月。その初陣で待望の1発が生まれた。「間違いなく6月よりは良くなると思います。ホームランが出て(感覚が)手や脳に残っている。いい打席になると思います」。沈黙してきた分、4番は大爆発する。

最終スコアが3-2だっただけに、リードを広げる山川の本塁打は大きかった。これでチームは4連勝。2位ロッテに今季最大12・5ゲーム差をつけた。孫オーナー御前試合で東京ドームの主催試合5年ぶり白星。シーズン折り返しの72試合目で貯金29を積み重ねた。どすこい砲の復活で、さらにパ・リーグ首位を独走する。【只松憲】

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧