セ界が回り続けた。「マイナビオールスターゲーム2024」の第1戦で、全セが球宴史上最多となる1イニング9得点の猛攻を浴びせた。
DeNA牧秀悟内野手(26)は2本塁打を放って強力打線をけん引し、MVPを獲得。スタンドに現れた「本家デスターシャ」のYouTuberサワさんの前でデスターシャポーズを披露し、エスコンフィールドを盛大に盛り上げた。
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歓喜の右拳を握る力が、いつも以上に強くなった。牧が大舞台で豪快アーチを決めた。巨人丸が2ランを放った直後の2回2死、日本ハム山崎の2球目チェンジアップを捉えた。きれいな放物線を描いて、左翼ブルペンで投球練習をしていた同学年の巨人山崎伊のグラブに収まるソロ。球宴初アーチに「打ってみたいとずっと思ってました。他の選手と一緒にできましたし、皆さん待っててくれたので、うれしかったです」と右拳を握ってデスターシャ。セ6球団の垣根を越えた盛り上がりが心地よかった。
牧が中心で打線をつなげ、全セの猛攻が止まらなかった。球宴史上最多となる1イニング9得点で日本ハム山崎をめった打ちにした。まだまだ勢いを緩めない。4回無死一塁、オリックス・エスピノーザに追い込まれながらも、ナックルカーブを左中間席ぎりぎりに運んだ。外野フライと勘違いしていたら、フェンスを越えていた。2打席連発に「まさかホームランになると思わなかった。うれしかったです」とかみしめた。
思わぬ援軍も味方した。スタンドには交流のあるYouTuber「サワヤンチャンネル」のサワさんが来場。ホームランパフォーマンスとして定着したデスターシャポーズを伝授された“元祖”の目の前で2本塁打を放ち、2度のパフォーマンスでエスコンを盛り上げた。6回表前のイニング間にビジョンに映し出され、来場していたことを知った。「びっくりしました。なかなか目の前でホームランが出ることはない。しかもこういうオールスターの舞台で一緒に(ポーズを)できたので良かったです」と共鳴した。
リーグ戦では大混戦の様相を呈するセ界が手を取り合って、連敗を5でストップ。「すごい打線だったなと。すごかったです」と驚きながらも、2本塁打3打点の活躍で狙いに狙っていたMVPを獲得。セ界の中心で牧の猛打がさく裂した。【小早川宗一郎】



