2季連続優勝を目指す仙台大は、小田倉啓介主将(4年=霞ケ浦)が開幕戦で3ランを含む2安打5打点と大暴れした。宮教大に12-0の6回コールド勝ちで、白星発進した。2季ぶりの頂点を狙う東北福祉大は東北大を10-1で破った。先発の桜井頼之介(よりのすけ)投手(3年=聖カタリナ)が7回12奪三振1失点と好投した。
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手応えは完璧だった。5回1死一、二塁。内角寄りのカーブを捉えた小田倉の当たりは、左翼ポール際に運ぶ3ランとなった。中盤以降の得点能力の低さがチームの課題の1つで「自分からチームを動かしていこう」とナインを共通意識を植え付けている。この試合も初回に5点を先制するも、2回からは3イニング連続3者凡退。だが、この空気を主将の一発が打ち破った。「春だったらコールド勝ちはできていなかったと思う」とチームの成長を実感した。
今春は全日本大学選手権に出場。小田倉は初戦で2安打2打点の活躍を見せた。だが、九州産大(福岡6大学)との2回戦では、延長10回タイブレーク、1死満塁のサヨナラ機で打席が回るも、中飛に終わり、チームも敗れた。「自分の中でやりきれる自信がどこかにあった。でも、2回戦ではチャンスで打てずに甘さが出た試合だった」と振り返った。それからは、打撃フォームを改善。「振りすぎてしまうのが癖なので、センターに返すイメージにしました」と春を終え、自分の課題と向き合った。
激しい競争を勝ち抜き、迎えたラストシーズンだった。全日本大学選手権後に部内でリーグ戦を行い状態の良い選手を選抜。さらに、これまでの実績、経験値を問わず、その日に調子の良い選手が起用される。「チーム内での競争は個人個人で常に意識してやってきたところだと思うので、良い成果が出ている」。これが仙台大の強さの秘訣(ひけつ)だ。
4年生にとって泣いても笑っても最後の大会。「春の悔しさを晴らすのは同じ全国の舞台しかないと思っているので、全国に戻って日本一を目指したい」と力を込めた。チームが掲げてきた全国の頂点を目指す最後の挑戦。主将として、選手としてチームを勝利へ導き、花道を飾る。【木村有優】



