これが開幕投手の意地だ。阪神青柳晃洋投手(30)が4月19日の中日戦以来、約5カ月ぶりの2勝目を手にした。「こういうところで野球ができるのは当たり前じゃないとここ半年くらいで思っている。またこうやって大勢のファンの前で勝つことができるのが一番の喜び」。鳴尾浜で苦節を重ねた男を、満員の甲子園が祝福した。

打たせて取る投球でアウトを積み重ね、東との投げ合いで1歩も引かなかった。初回には先頭神里の打球が直撃したが、気迫の投ゴロに料理。雨が強くなった1点リードの4回は四死球からピンチを招き、連打で2失点して逆転を許した。それでも勝利への執念はバットで体現。直後の攻撃で1死一、三塁から投前へのセーフティーバントが野選を誘って同点。「結果的に1点入りましたし、よかった」と自らを援護した。

負けられない戦いで、東に投げ勝つ5回4安打2失点。「ピッチングはもっと上がある。楽しく野球ができたのでいいかな」。苦しんだ開幕投手が、ここ一番で輝いた。【林亮佑】

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