ついにQS男を止めた! “とどめ”は阪神近本光司外野手(29)だった。3-2で迎えた6回。無死満塁の大チャンスで、一、二塁間を抜いて「4点目」を入れた。この瞬間、DeNA東が昨季から32試合も続けてきた「6回以上、自責点3以下」が条件となるクオリティースタート(QS)をストップ。難攻不落の左腕を、この回1死もやらずKOに持ち込んだ。
「つないでつくってくれたチャンス。投手も粘り強く投げてくれていたので、少しでも楽な展開にしたかった。なんとか1点取りたいなと思っていました」。その通り、試合を大きく動かす貴重な1点になった。
この日、8月の月間MVPが発表され、御礼の東撃ちとなった。自己最多の月間39安打で打率3割9分の好成績で、意外にも6年目で初受賞。「中野が送って、3~5番でかえすという一番勢いに乗る形が多かった。そういう勝ちがすごくうれしい」。自らの調子が、打線の形とリンクすることに手応えを感じている。
7回にも適時右前打で2安打2打点。リーグトップの安打数を145本に伸ばして、2位の中日細川に3差をつけ、17盗塁と合わせて2冠を快走中だ。「タイトルは意識しないけど、毎日毎日、ヒットを打ちたいと思っている」。9月も打率3割4分3厘と絶好調。ヒットの数だけ、チームの勝機は膨らむ。「どの試合も大事な戦い。どっちにしろ勝てばいいので、勝ってよかったなと思います」。勝ちにこだわり、打ち出の小づちを振る。【柏原誠】



