楽天先発の古謝樹投手(23)は、反省と収穫が残る登板だった。
初回、1死から今宮に四球を与え、そこから2点を先制された。直後に味方打線が1点を返したが、今度は5回2死一塁で山川に2ランを打たれた。フルカウントから膝元へのスライダーが甘く入り、左越えに放り込まれた。「フォアボールで、次の近藤さんという考えも自分の中にあったんですけど。あそこで抑えたかったので。結果論になりますけど、山川さんが一枚上手。自分が投げきらないといけない場面だった」。
6回を終え、98球だった。これまでなら交代もあったかもしれない。だが、ベンチも、何より古謝自身、続投の意思は揺るがなかった。自己最多114球で、登板6試合ぶりに7回を投げきった。
今江監督は「中継ぎもかなり疲労がたまっていた。なんとか古謝に1イニングでも多く投げてもらわないと困る状況。そういう意味では、しっかり最後まで投げ切ってくれたので、彼の経験としてもよかったと思います」と評価した。古謝は「無駄なフォアボールもあって、初回に点数が入って。やっぱり課題は初回だなと毎回、思います。ですけど、7回まで投げられて、そこは成長かなと思います」と反省しつつ、前向きな点も口にした。
7回2死一塁で、最後の打者は山川だった。前の打席で手痛い1発を浴びた相手。初球、ツーシームで見逃しを奪った後、2球目は膝元へのスライダーで空振りを奪った。1発を浴びた球を、直後の打席で同じコースへ投げ、カウントを稼ぐことができた。「自信のあるボールなので、そこで空振りをいつでも取れる準備は必要」と振り返った。続く3球目、148キロで詰まらせ二ゴロに仕留めた。
ルーキーは打たれながらも粘り腰を見せたが、打線が初回の1点のみ。結果、長打力の差が出てしまった。今江監督は「うちの打線は(失点が)1点ずつという展開にしないといけない。複数失点は、ソフトバンクのピッチャー相手ではリズムが作れなかった」と言った。古謝の粘りはたたえたが、それだけでは首位相手に投打がかみ合わなかった。
2連敗を喫し、3位ロッテとは3・5ゲーム差に広がった。



