背番号と同じ14回、宙を舞った。西武増田達至投手(36)が28日、本拠地ベルーナドームのロッテ戦で引退試合に臨んだ。プロ生活12年で球団記録の194個のセーブを積み上げてきた。「(ファンと)一緒に積み重ねてきた194回の喜びは僕の一生の財産です」と、汗と涙の染み込んだマウンドでナインに胴上げされた。
ブルペンでは最後の「ますだおかだ」が再結成。15日に引退試合を終えた岡田から力水を受けた。出番は7回にやってきた。一番球を受けてくれた炭谷がマスクをかぶった。ロッテ岡に142キロ、141キロ、142キロと全球直球勝負。3球目を左前に運ばれたが「自分らしくてよかったんじゃないかなと思います。100点じゃないですかね」と笑った。
直前まで推敲(すいこう)した手紙でゆっくり言葉を紡いだ。投手陣でチーム最年長。選手会長を務めた18、19年にはリーグ連覇も経験した。「たった1つ、成し遂げられなかった日本一の夢。夢の続きは仲間たち、後輩たちに託したいと思います。その夢が果たされる時、皆さまと一緒にここにいたいと夢見ています」。西武一筋を貫き、獅子の前途に希望を抱いて、増田が去った。【鎌田良美】



