阪神が球団史上初のセ・リーグ連覇を逃した。首位巨人と最後の最後までデッドヒートを繰り広げてきたが、140試合目で力尽き優勝の可能性が完全消滅した。岡田彰布監督(66)がナインと目指した偉業には届かず。宿敵巨人が4年ぶりVを決めた。

2回に先発ジェレミー・ビーズリー投手(28)が4失点。序盤から崩れた。打線の反撃が及ばず敗れた。

第2次岡田政権の2年目。18年ぶりリーグ制覇、38年ぶり日本一の翌年、指揮官が選手に求めたのは、各選手のキャリアハイの成績だった。

終わってみれば自己最高成績といえる野手は森下翔太外野手(24)ぐらい。森下を含め大山悠輔内野手(29)、佐藤輝明内野手(25)が2軍落ちし、再調整の期間を過ごした。

一時は近本光司外野手(29)を4番に据えるなどオーダーに苦心。前川右京外野手(21)の台頭はあったものの主軸の爆発力が物足りなかった。2番中野拓夢内野手(28)も打率が低調。木浪聖也内野手(30)も2割台前半の打率と苦しんだ。

野手は新助っ人の補強なしで臨んだ。シェルドン・ノイジー外野手(29)、ヨハン・ミエセス内野手(29)は来日2年目の覚醒を期待されたが、2軍調整期間が長かった。ノイジーは1本塁打、ミエセスは本塁打なし。すでに来季の戦力構想からは外れており、シーズン中に外国人野手を補強を敢行した巨人とは対照的だった。

先発投手は才木浩人投手(25)が自己最多の13勝を挙げてけん引。一方で過去3年間先発ローテーションの一角を担い続けてきた伊藤将司投手(28)が4勝どまり。開幕投手を務めた青柳晃洋投手(30)も2勝にとどまっている。昨季リーグMVP右腕の村上頌樹投手(26)も7勝10敗と昨季のようにはいかなかった。

岡田監督は「勝負は9月」と言い続けてきた。「ライバルは巨人」とも言ってきた。今月22日には甲子園で巨人との天王山2連戦。その初戦を1-0でとり1ゲーム差に迫った。しかし、翌23日には0-1で敗戦。この1敗が痛かった。前日27日には巨人勝利、阪神負けで巨人の優勝マジックは1となっていた。この日のヤクルト戦が崖っぷちの一戦だった。

今年1月31日。沖縄・恩納村のチーム宿舎で行われたキャンプイン前日の1軍ミーティングで「去年よりも今年の方が勝ちたい」と岡田監督自ら訴えた。あれから241日。2年前、CSファイナルステージでヤクルトに敗れシーズンが終了した神宮で、虎の「アレンパ」への夢が終わった。

チームはレギュラーシーズン残り3試合を戦う。すでにCS進出を決めており、10月12日からCSファーストステージが始まる。

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