日本ハムが今季10度目のサヨナラ勝利でCS本拠地開催を決めた。1点を追う9回1死、水野達稀内野手(24)の7号ソロで追いつき、さらに1死満塁で代打アリエル・マルティネス捕手(28)がサヨナラ右前適時打を放った。レイエス、水谷、水野の3発で今季のエスコンフィールド本塁打数を71とし、04年札幌ドームでの69発を抜いて、北海道移転後の球団の同一球場最多本塁打記録を更新。自慢の猛打で、シーズン2位を確定させた。
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一度折れても最後にジュワッと肉汁あふれる新庄監督命名“ビッグシャウ打線”が、またも勝負どころで爆発した。3点リードの8回に4失点。敗戦ムード漂う9回1死、171センチ、75キロの小兵・水野が、スタンドをどよめかせた。2ボールから岩井の高めに浮いた直球を逃さなかった。「打席に行く前は出塁を考えたんですけど、2ボールになってから、大きいの狙おうかと思いました」という左中間最深部への7号ソロ。土壇場で追いついた。
ムードを一変させると、今度は代打マルティネスだ。1死満塁の好機で打席に立つと「100%準備ができていたんですけど、(スタンドの)みなさんが名前を叫んでくれて1000%の力を出せました」。カウント1-2から内角高めの直球を強振。打球は右前にポトリと落ちた。「かっこ良くはなかったんですけど一塁手を越えてくれて良かったです。手が痛い痛い。でも今はダイジョ~ブ」。鈍いしびれも、喜びでかき消された。
エスコンフィールドでのCS開催を決める大きな1勝と合わせて、北海道移転後最多の同一球場71発のおまけもついた。2桁本塁打到達がレイエス、万波、清宮、マルティネス、郡司と12球団最多の5人。チーム本塁打も昨季まで2年連続100本止まりが、既に109発まで伸ばしている。マルティネスは「才能がそろっているし(トレーニング担当の)芹沢さんがコンディショニングやウエートトレーニングの部分でサポートしてくれてるのが大きい」。並み居る大砲を支える陰の力に、感謝した。
10度目のサヨナラ勝ちで気持ち良く本拠地CSへ突き進む。水野は「CSも勝ち進んで日本一になれるように頑張ります」。鍛え上げた粘り腰で、てっぺんを取りに行く。【永野高輔】



