投打の役者が優勝を決めた! 王手を懸けた一戦で先発マウンドを託された菅野智之投手(34)が、8回6安打1失点で15勝目を挙げ4年ぶりの最多勝のタイトルをほぼ手中に収めた。主将で4番の岡本和真内野手(28)は6回に左中間を破る勝ち越し適時打を放ち、王、長嶋、阿部に並ぶ球団歴代2位となる今季21度目の勝利打点をマーク。大エースが抑えて、主砲が打つ-。最高の形で歓喜のセプテンバーをもたらした。
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優勝が決まると、岡本和の目から涙があふれ出た。「こういうところで打てるようにと思って取り組んで来た。僕はしゃべったりは得意ではない。自分のやるべきことはしっかりとやっていこうと思って1年間やってきた」とバットで歓喜を手繰り寄せた。
同点の6回無死一塁、広島森下の外角低め137キロに崩されながら、パワーで押し込んだ。泳ぎ気味ながら左中間深くまで運んだ。決勝の適時二塁打に「いい形で後ろにつなぐ気持ちでした。打ててよかったです」。21度目の勝利打点は球団史上5人目だった。1回2死一塁で二塁内野安打を放ち、7回1死一、三塁、9回1死一塁でも左中間へ二塁打。4安打3打点と4番の仕事を果たした。
野球にささげる環境を整える。2年前、自宅にウエートトレーニングができるスペースを整備した。「いいでしょ。人の多いジムに行くよりも、自分の部屋にあった方が早いですし」。休日も隙間の時間にバーベルを上げる。自分の体を見つめ、春先はあえてシャープな体でシーズンインし、勝負の夏以降にベスト体重にすることを心がけた。9月は打率3割6分4厘、6本塁打、18打点だった。
ここまで全試合4番を張る。主将を担いながら、巨人の4番の重圧を「それが普通」と受け止めてきた。報われた。【上田悠太】



