あるぞ、遥人CS先陣! 阪神高橋遥人投手(28)が、12日から始まるCSファーストステージ(甲子園)の初戦に先発する可能性が出てきた。チーム最多13勝の才木浩人投手(25)に初戦を託す「王道」作戦もあるが、1日でも早く登板すれば巨人とのファイナルステージ(東京ドーム)でCS2度目の登板へ、リカバリーの時間が多くとれる。下克上での2年連続日本一へ、ファーストステージ突破は最低条件。岡田彰布監督(66)がここ一番で最強左腕のカードを切る。

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10月に入っても甲子園は暑かった。それでも高橋は、投手指名練習で気持ち良く汗を流した。「いつでもいけるように、疲れすぎず体を動かしていけたら」。まだ少し先の戦いを、リラックスして見据えた。

12日から始まるCSファーストステージ。今季4勝1敗、防御率1・52の最強左腕を、短期決戦の初戦に起用する可能性が浮上した。投手指名練習を見守った久保田投手コーチは、高橋について「どこでいくのかは重要になってくる」と説明。左腕の使いどころが鍵を握る戦いと明かした。

13勝の才木に初戦を託すのが「王道」だが「高橋先陣プラン」もメリットは大きい。1軍では中9日以上を空けて慎重に登板を重ねてきた。ファイナルステージを含め登板機会は「2つ投げられるかどうか」。高橋は1試合でも早く投げることで、リカバリーの時間を長くとれる。今季対戦のないDeNAが3位に入った場合、手の内を明かさずぶつけることができる点も大きい。2勝で勝ち抜けのファーストステージ。特に初戦を取るかどうかが大きなポイントだけに、岡田監督が高橋で先勝、2戦目才木で決めにいくビジョンを描く可能性は十分ある。

「中9日」を縮める可能性についても久保田コーチは「勝負事なので、可能性はあるかもしれないし、無理させないかもしれない」と説明。最終的には「監督の判断」としたが「本人は多分、『いけ』と言われたらいきますと言うと思う」と勝負根性も買っている。

仮に12日の初戦に登板し、チームがファーストステージを突破すれば、16日開幕の巨人とのファイナルステージがもつれた場合に中7日、もしくは中8日で再登板の選択肢が残る。そこで出番がなくとも日本シリーズに進出すれば、準備にも余裕が生まれる。

背番号29は「与えられたところでゲームをつくれるように。みんな気持ちも入ると思うので、僕も乗って頑張りたい」ときっぱり。DeNAがきた場合の第3戦は青柳か。広島がきた場合は、好相性の大竹を投入することもできる。ビーズリーと西勇はファイナルステージに回るとみられる。久保田コーチは「相性と今年の成績」を加味して最終決定する方向。下克上日本一へ、CS突破ローテの輪郭が見えてきた。【中野椋】

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