日本ハム矢沢宏太投手(25)が、新庄監督から課せられた“背番号1継承ノルマ”のクリアを誓った。26日、エスコンフィールドで契約更改交渉に臨み、850万円増の年俸2600万円でサイン。来季も投手登録は継続するが、まずは今季も専念した外野でレギュラー定着が目標。その中で指揮官が期待する「打順1、2番で打率3割」を達成し、プロ入り時から憧れていた背番号1の後継者として正式に名乗りを上げる。
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矢沢はドラフト指名されたときから「活躍して1番をもらえるように頑張っていきたい」と話していた。そのチャンスがやってきた。郡司らの背番号変更が発表された22日のファンフェス後、新庄監督は「将来的に矢沢君が(打順)1、2番で3割近く打ってくれたら(背番号)1番も面白いじゃないですか。僕、1番そんな今は、こだわってないから」と発言。それをチェックしていた矢沢はこの日「もちろん、3割打って背番号1をもらいたい」と笑顔で言った。
今は自信を持って、そう言える。3年目の今季は外野手に専念。4月にフェンスに激突し約1カ月間の故障離脱もあったが、キャリアハイの86試合出場で41安打、11盗塁をマーク。CSも含めて走攻守で存在感を示し、契約更改では昇給率48・6%と大幅増。「(球団から)来季はレギュラーを取れるようにと言ってもらいました」と、手応えを感じて臨む4年目の目標を「全試合出場」と掲げた。
層の厚い外野陣から矢沢が頭一つ抜け出すキーワードは「長打」だ。「今年はボス(新庄監督)に『ちょっと長打を捨てて塁に出よう』と言ってもらって最初1割だった打率が2割5分まで上がった。その次は『もう“結果欲しい打法”はいいから長打を狙っていこう』と。来季も長打を大切にしてやっていきたい」。平均打球速度を今季から約5キロ増となる145キロに目標設定。指揮官が描く青写真通りの活躍で、あこがれの背番号1も手中に収める。【木下大輔】
○…今季は1、2軍ともに登板のなかった矢沢だが、来季も投手登録される。契約更改の席では「まず外野手として主力になって、その先に余裕があれば、という話になった」と二刀流の可能性は消さない。これまではチームに管理されていたブルペン入りのタイミングも、「余裕がある時に自分の判断で入っていいと言われました」と明かした。



