石川・白山市出身の阪神ドラフト2位の谷端将伍内野手(21=日大)が、野球ができるありがたみをあらためてかみしめた。阪神・淡路大震災から31年目の17日、SGLで取材に応じ、神妙に思いを明かした。

「阪神・淡路大震災の当時は僕たちは生まれてなくて、テレビで見ることしかなかった。今、こうやって野球ができていることは当たり前じゃない。これまで以上に感謝の気持ちを持って、1日1日を大切に生きていきたいと思いました」

大学2年時の24年1月1日、帰省中の自宅で能登半島地震を経験。家族全員で車で高台に避難した。一方で、震度7を記録した志賀町に住んでいた祖父母は大きな被害にあった。家の様子が写真で送られてきてショックを受けた。「住める状態ではなくなっていた。すごく悲しい気持ちになりました」。避難所生活を経て、自宅には帰れず金沢市に移住したという。

自身はすぐ東京に戻って野球部の活動を再開できた。帰省中はチームメートから自分や親族の安否を心配する連絡をたくさんもらい、ありがたかった。地元を離れて野球に打ち込む自らも逆に励まされた。

「周りに恵まれているなと思いました。祖父母もすごいつらい思いをした中で、僕が寮に戻るときは頑張ってこいって声をかけてくれた。いろいろな方が応援してくれている。やっぱりその人たちのためにも、と思う。全力で頑張っているところを見せたいので、素直に謙虚に頑張っていきたい」

感謝をプレーで伝えていく。【柏原誠】