WBC日本代表の日本ハム伊藤大海投手(28)が17日、チームに合流した。16日に帰国したばかりで休んでも良かったが、即再始動したのは「野球がしたい。やっぱ野球の悔しさは野球でしか晴らせないかなって」。WBC球からNPB球に持ち替え、キャッチボールなどで開幕投手に指名されているペナントレースへ向けた調整を再開した。

世界と戦ってきたエース右腕を、チームも温かく出迎えた。16日は米マイアミから成田空港経由で新千歳空港へ戻ると吉村チーム統轄本部長、木田GM代行ら球団フロントが待ち構えていた。「本当にファイターズに入ることができてよかったなと改めて思いました」。この日もエスコンフィールドに到着すると、入り口に「WBCおつかれさまでした!」という看板を見て「ちょっと感動しました」。試合前練習でも首脳陣や選手らからも大きな拍手を送られた。

今大会は準々決勝のベネズエラ戦で決勝3ランを被弾して終えた。その直後に新庄監督からインスタグラムでDMが届き、この日は面と向かって話した。内容は「言えないです」としたが、開幕投手を務められるかどうか、話し合ったとみられる。その上で伊藤は「自分の状態をしっかり上げるっていうところと、自分自身に時間をゆっくりかけていいかなとは思ってます」と話した。

SNSでは伊藤への誹謗(ひぼう)中傷が後を絶たない。「こういう結果になった以上、誰かしらこういう立場にはなっていたと思う。それが僕でよかったかなとは思います」。そう気丈に話した昨季の沢村賞右腕が、強い気持ちでリスタートを切った。【木下大輔】