ただいま1号! 阪神森下翔太外野手(25)がWBCを終えての合流2戦目で早速アーチをかけた。
「3番右翼」でスタメン出場し、3回2死二塁で特大2ラン。準々決勝のベネズエラ戦で放った3ランをほうふつさせる左翼スタンドへの1発だった。日の丸を背負った男の勝負強さは健在。世界を経験した侍戦士が好調を維持したまま26年開幕に備える。
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列島が沸いたアーチを幕張で再現した。森下はロッテ木村が投じた低めカーブをすくい上げ、引っ張る。打球は大きな弧を描いて虎党が待つ左翼スタンドに着弾した。「とりあえず1本出てホッとしていました」。自軍ベンチでは侍ジャパンで考案された「お茶たてポーズ」まで披露。WBCで放った衝撃弾をほうふつさせる完璧なアーチだった。
日本時間15日、準々決勝のベネズエラ戦で森下は負傷した鈴木に代わって途中出場した。緊急出場ながら同点の3回に一時勝ち越し3ラン。あの日も低めのチェンジアップに態勢を崩されながら引っ張り、左翼スタンドまで運んだ。「打席数的に侍の時は立てなかったので、打席に立って自分のスイングに持っていくことが今の自分のやるべきことだと思っている。それに向けてやっています」。2番中野が先制打を放った直後の3回2死二塁の好機で快音。前日17日に帰国後即チーム合流し、2戦目で結果を出した。「ただいま! 」と言わんばかりの1発。首脳陣や虎党に勝負強さ健在を示した。
1軍のオープン戦は残り3試合。週末のオリックス3連戦を消化すれば、週明けは2軍戦が控えている。出場可否は不透明だが、いずれにしても27日の開幕戦まで実戦機会が限られているのが現状だ。それでも森下は「試合に入ればもう集中するので。自分で切り替えはできる」と不安を一掃。大舞台を経て帰還したチームの柱が頼もしい。
森下を含め、佐藤、坂本の早期合流に藤川球児監督(45)は改めて感謝した。「チームとしては3人の姿勢というのはチームにありがたかったし、タイガースファンにとっても。タイガース全体にとって次の開幕に向けていい準備につながる動きをしてくれたなと。感謝しています」。一流マインドをチームに浸透させ、若虎にも刺激を与えた。 森下は「常に上を目指さないといけないと思う。現状維持で満足はしていないです」と引き締めた。19日の休養日を経て、好調を維持したまま開幕G倒に向けて調整する。【只松憲】



