ソフトバンク小久保裕紀内野手(37)が主将として異例の“ハイタッチ禁止”を通達した。26日、宮崎・生目の杜(もり)運動公園でA組(1軍)は春季キャンプを打ち上げ。一本締めの後に小久保は野手陣を集め、守備終了時、ベンチ前でのハイタッチ取りやめを告げた。もちろんチームの気持ちが高まり、自然と発露される形は歓迎するが、儀式化し、戦況にそぐわないこともあると指摘した。28日にはオープン戦が開始。いよいよ戦闘集団として真剣モードに突入する。

 キャンプ打ち上げを告げる一本締めが球場に響くと、小久保は野手陣を三塁側ベンチに集めた。「これからオープン戦が始まる。儀式化しているようなハイタッチはやめよう」。攻撃中だけでなく、守備でもベンチに引き揚げてくる投手、野手をねぎらう形で行われるハイタッチ。どの球団でも見られる行動だが、戦う集団としての誇り、緊張感を求めた。「何でもかんでも、毎回ベンチ前に出てきてやるのは、あまり意味がない」。惰性、なれ合いはチームに不要と判断した。

 キャンプイン直前の1月30日に主将に任命された。「今までは外から見ていた部分もあったけど、積極的に言おうと思う」。左胸に「C」の文字が入り、嫌われ役も務める覚悟でいる。6クールにわたった春季キャンプが終了した今、胸のマークをより意識した。

 小久保

 キャンプ中は(主将の)仕事はないと思った。オープン戦は(勝ち負けで)浮き沈みがあるけど、これから戦う集団になれるよう準備して、毎日グラウンドに立ちたい。

 28日のオープン戦(対広島、都城)から本番モードをつくるため、あえて「通達」を出した。もちろん「自然と出てくるのが一番いい」とビッグプレーを称賛し、結束を高める儀式としては歓迎だ。

 自身はキャンプインの90キロから1キロ増でフィニッシュした。「例年5キロ落ちるので、落とさないようにすることはクリアした。下半身を使って飛ばすのは、かなり手応えをつかんだ」。打球は日ごとに力強さを増した。やることはやった。「1年間グラウンドに立たないと、しかることもできん」。前年最下位から1位を狙う、新生ホークス。戦闘集団としてのイズム浸透は、主将の大きな責任である。【押谷謙爾】

 [2009年2月27日13時17分

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