日本ハムからドラフト1位指名された花巻東・大谷翔平投手(18)が3日、日本ハム入りを今週中に正式表明することになった。

 栗山英樹監督(51)が大谷を守る。大谷が中傷やドラフト前のメジャー宣言の影響を気にしている点について言及。「日本でプレーするのなら、すべて自分が背負う。球団と自分が悪いと。できる限りプレーしやすい環境をつくりたい。一番大切なのは大谷君の将来。周りもそれを大切にしていると思う。一番いいのは何か。その道をつくるのは大人の責任」。バッシングに対し、自らが矢面に立つ覚悟を示した。

 投打二刀流プランについては強い希望を示した。「両方やります。僕はできると思っている。オレの中ではドラフトの時から2人入団したと思っていた」。ベージュ系と白の2色使いのマフラーには、投打両立の願いが込められていた。大谷が投手としての評価を強く望んでいる点は理解しているが、規格外の選手になってほしい。最速160キロ右腕にして高校通算56本塁打の逸材には、その可能性があると熱弁を振るった。

 大谷にわずかでも迷いが残っていた点さえも、頼もしく感じていた。「一流になる条件。納得できないことは、納得しようとするのではなく、答えを見つけようとする選手。(今回が)納得する説明になればいい」。監督という立場を前面に押し出さない栗山流交渉術が、いよいよゴールを迎える。【斎藤直樹】