“赤イチロー”誕生か!?

 広島のドラフト2位、二松学舎大付・鈴木誠也内野手(18)が10日、都内のホテルで仮契約を行い、契約金6000万円、年俸600万円(金額は推定)で合意した。背番号は「51」に決定。51番の鈴木と言えば「やっぱりイチロー選手が浮かびます。憧れの選手です」。右打ちだが、投手出身で強肩巧打、俊足と共通点は多い。

 高校では最速148キロの剛腕エース。だが打撃面で頭角を現し「3割30本塁打、30盗塁できる選手になりたい」と野手でのプロ入りを決めた。外野と一塁は守れたが、現在は遊撃でノックを続けており、苑田スカウト部長も「どこでも出られる選手になってほしい」と類いまれなセンスに期待をかけた。ちなみに鈴木、チームメートにも名字で呼ばれることはないとか。近い将来、カープで活躍しているのは「イチロー」ならぬ「セーヤ」かもしれない。

 ◆鈴木誠也(すずき・せいや)1994年(平6)8月18日、東京・荒川区生まれ。小2から荒川リトルで野球を始める。中学時代は荒川シニアに所属。二松学舎大付では1年秋からエースで、3年夏は東東京8強。投手としても最速148キロを誇るが、長打力を買われて野手でプロ入り。内外野どちらもこなす。高校通算43本塁打。50メートル走5秒8。家族は両親、妹。181センチ、82キロ。右投げ右打ち。