WBC初黒星を喫した侍ジャパン伊藤大海投手(28=日本ハム)は、しばらく立ち上がることができなかった。
1点リードの6回から4番手で登板。先頭の5番トーバーに対し1ストライクから2球目を投げる前にピッチクロック違反を取られてリズムが狂った。カウント3-1からの4球目に右前打を打たれ、続く6番トーレスにも左前打を許した。無死一、三塁となり、7番アブレイユに146キロの直球系を完璧に捉えられ、右翼へ決勝の特大逆転3ランを浴びた。
最終9回は1番大谷翔平(31=ドジャース)が遊飛に倒れて準々決勝敗退が決定。その瞬間、伊藤は三塁側ベンチの最前列に腰を掛け、両腕をフェンスに置き、帽子を目深に被りながら歓喜に沸くベネズエラナインをじっと見つめていた。その後、チームとともにグラウンドに整列。場内へ深々と頭を下げた。

