地元の吉報に笑みがはじけた。西前頭13枚目大奄美(28=追手風)は「ぜひみんなに奄美に来てほしいですね」とアピール。出身の奄美大島が10日、世界遺産に登録される見通しとなった。人口約6000人の龍郷町出身。奄美大島の魅力については「自然豊かでみんな優しい」と、島民の温かさも強調した。

小さい頃は釣りや、山で木の実を拾って遊んだ。コロナ禍のため「2、3年」は帰省していないという。「奄美大島はお墓を大事にする。帰ったら、まずはお墓参りに行きたいですね」。おすすめスポットは「あやまる岬」。奄美大島の最北端から海を一望できる。

奄美大島は相撲が盛んで、大相撲にも多くの力士を輩出している。現役力士は12人、出世頭の明生は新三役を目前にしている。近年は幕内と十両を行ったり来たりの大奄美だが、日大職員時代の15年に全日本実業団選手権個人で優勝し、幕下15枚目格付け出しの資格を得るなどアマチュア時代の実績は十分。しこ名は「奄美よりも大きく」が由来。負けじと、自身の存在感も高めていく。【佐藤礼征】

(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)