三役格行司の式守勘太夫(57=朝日山)が、斬新な装束を今場所から披露している。大阪の後援者から贈られたものだが、勘太夫が自らすべてデザインした。

式守勘太夫の新装束(前面)
式守勘太夫の新装束(前面)
式守勘太夫の新装束(背面)
式守勘太夫の新装束(背面)

宮城県出身にちなんで、はかまは伊達政宗の陣羽織をモチーフにした。業者の勧めに従い、裾などの金色の部分には、金箔(きんぱく)を用いた。「フェルトで金のラインにしようとしましたが、業者から勧められました。漆を塗って、金箔を張り付けています」と勘太夫。これまでで最も高価な装束になった。

上着の部分は、あえて左右非対称の絵柄にした。勘太夫が「勝ち名乗りの時、左右が別に見えた方が面白いんじゃないか」とのアイデアを思いつき、デザインに落とし込んだ。東の力士が勝てば、正面から見て勘太夫は左を向き、桜が見える。西が勝てば右を向き、紅葉が見える。前面と背面では色合いを少し変えているこだわりようだ。

大相撲春場所初日、大栄翔(右)を押し出しで破る隆の勝 行司は式守勘太夫(2026年3月7日撮影)
大相撲春場所初日、大栄翔(右)を押し出しで破る隆の勝 行司は式守勘太夫(2026年3月7日撮影)
大相撲春場所初日、大栄翔(右)を押し出しで破る隆の勝 行司は式守勘太夫(2026年3月7日撮影)
大相撲春場所初日、大栄翔(右)を押し出しで破る隆の勝 行司は式守勘太夫(2026年3月7日撮影)

友人、知人からは「びっくり。奇抜なデザインだな」と驚きの反響が相次いでいるという。構想から完成まで2年を費やし、業者との打ち合わせを繰り返してきた勘太夫は「予想以上に完璧に出来上がりました」。今場所は初日、5日目に着た。次は9日目と13日目を予定している。【佐々木一郎】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

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