「ロックスター」中邑真輔(37)が、またもビッグネームを撃破し、2度目のWWEヘビー級王座の次期挑戦権を奪った。

 メインイベントの同王座次期挑戦者決定戦で、ジョン・シナ(40)と並ぶWWE看板選手のランディ・オートン(37)と初めてシングルで激突。同級王者のジンダー・マハル(31)が配下のシン・ブラザーズとともに視察する中、得意技をカウンターで返す高いテクニックの攻防を繰り広げ、白星を挙げた。

 バイパー(毒蛇)の愛称を持つオートンに場外戦に引き込まれると、中邑は体ごと放送席にたたきつけられた。雪崩式ブレーンバスターも受けると、得意技キンシャサ(ボマイェ)も1度は封じられ、パワースラムで返された。劣勢かと思われたが、ミドルキックなどで局面を打開。相手の必殺技RKOも回避し、そのまま背後からバッククラッカーで後頭部にダメージを与え、起き上がったところにトドメのキンシャサ一閃(いっせん)。そのまま片エビ固めでフォールを奪った。

 この権利で、中邑は10月8日(日本時間9日)に米ミシガン州デトロイトで開催されるPPV大会「ヘル・イン・ア・セル(金網デスマッチ)」で、マハルに挑戦することになった。9月16日のWWE大阪大会でも、中邑は王者マハルに挑戦することが既に発表されており、現時点で2度の王座奪取のチャンスを得たことになる。