プロボクシングIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が「スタバ・ルーティン」で精神統一し、5月20日の2度目の防衛戦(東京・大田区総合体育館)の準備を整えた。IBF世界ライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)とのV2戦に向け、15日に都内の所属ジムで練習を公開。練習パートナーとなるホブ・ソラノ・サラザーロ(43=メキシコ)らと計120回のスパーリングを消化してきた京口は「KOで倒すのが1番いい」と自信をのぞかせた。

 今回のパラス戦に備え、練習前の1時間、ジム近くの「スターバックスコーヒー」に立ち寄り、コーヒー(ブラック)とシュガードーナツを味わってきたという。試合1週間前からは減量のために控えているが「食べた後の練習が結構、動くことができる。家にいてもしんどいし、コーヒーも飲むと気持ちが落ち着く」とルーティンとして続けてきたという。静かな店内でスマホをいじりながらリラックス。精神的な余裕を生み、より効果的なジムワークができたようだ。

 シュガードーナツの摂取で心配されるのが減量だが、既に練習終了時で49・3キロ。リミット(47・6キロ)まで2キロ以内となっている。渡辺均会長は「私が心配性なので、いつも体重のことを言っています。体調は万全です」と太鼓判。京口の調整に手応えを感じている井上孝志トレーナーも「(パラスと)ボディーパンチャー同士の戦いになると思います。しっかりぶっ倒してくれるはず」と楽しみな様子だった。