東洋太平洋スーパー・ライト級王者内藤律樹(26=E&Jカシアス)が辛くも初防衛に成功した。

 同級15位ジェリッツ・チャベス(27=フィリピン)との対戦。序盤からリードしたが、11、12回にダウンを喫しする大ピンチ。なんとか攻撃をかわし、2-0で判定勝ちした。

 内藤は2回に左目の上をカットした。それでも左ストレートなどでポイントを積み上げていった。中盤は反撃されたが、8回の2度目の公開採点で4ポイント差の3-0だった。これで安心したか、11回2分30秒過ぎて右ストレートをまとももらってダウン。立ち上がるとゴングに救われた。

 12回は足を使ってかわすもダメージがあり、コーナーで右アッパーをもらって2度目のダウン。その後はなんとか逃げ切り判定に持ち込み、中盤までの貯金でベルトを守った。

 敗者のように喜びはなし。「集中力を切らしてしまった。いい選手でした。1回目のダウンが効いていた」と相手をほめた。今後の目標を問われると「今苦戦しちゃって。目標なんて言えない」と話した。