新日本プロレスは11日、7月7日(日本時間8日)に米サンフランシスコで行われる「G1 SPECIAL IN SAN FRANCISCO」の対戦カードを発表した。

 IWGPヘビー級選手権試合では、王者ケニー・オメガが挑戦者Codyと60分一本勝負で戦う。9日の大阪城ホール大会ではV13を狙った王者オカダ・カズチカをIWGPヘビー級選手権史上初の時間無制限3本勝負の末に撃破。合計試合時間64分50秒の死闘を制して悲願のベルトをつかんだ。

 この日都内の事務所で行われた二夜明け会見では、「試合の前には、もっと楽にここまでこれればと思ったりしたが、どのシングルマッチより努力を惜しまずに試合に挑んだ。試合前に心身ともに打ち砕かれ、友人も失い、キャリアでも一番厳しいと思われる試合を勝ち抜けた。このベルトはそれ以上の意味があるもの。痛めつけられ、疲れもあり、あざも残っているが、スーツを着て王者としてここにきた。10年間の苦悩は価値があるものだったと思います」と感慨深げ。来日10年目での悲願成就の喜びを語った。

 米国で行う初防衛戦の相手は、「バレットクラブ」の内紛で仲たがい状態にあったCodyに決まった。すでに9日の試合後に遺恨を水に流すことを明かしていた。「この試合が決まるときに、怨恨(えんこん)含む血みどろの戦いになると予想していた。Codyのことを憎んでいたし、自分に苦しみ与えた張本人だから。でもいまは新しい視点が芽生えている。いまは好きですし、彼はスポットライトを望む男で、与えられるべき男だと思う。彼にはROHで敗れました。しかしそういった全てを横に置きたい。個人的な怨恨(えんこん)とかではないから。強さを持っていてアピールしたから挑戦が決まったと思う。自分の負けの中で痛みが残っているのもCodyとの試合でした。もし挑戦したいというなら権利がある。新日本が最高の挑戦者として認定したのだと思う」と語った。

 他にIWGP USヘビー級選手権試合として王者ジェイ・ホワイト対ジュース・ロビンソン、IWGPタッグ選手権として王者マット・ジャクソン、ニック・ジャクソン組対EVIL、SANADA組、スペシャルタッグマッチとしてオカダ・カズチカ、ウィル・オスプレイ組対内藤哲也、BUSHI組が組まれた。