ボクシングWBC世界スーパーバンタム級2位亀田和毅(27=協栄)が、1日に都内でフィジカルトレーニングを披露した。

12日に東京・後楽園ホールでのWBC世界同級暫定王座決定戦で、同級1位アビゲイル・メディナ(30=ドミニカ共和国)と対戦する。3年ぶりの世界戦となるが、今回から導入したトレーニングによるパワーアップを武器に、2人の兄に続く2階級制覇を狙う。

亀田は7月から週2回、1日3時間、プロ野球日本ハム在籍経験もある多田久剛氏からの指導を受けてきた。腹筋だけで1日5種目に、強化メニュー9種目を3セット。走り込みでも毎日違うメニューで鍛えてきた。3カ月でスクワットやベンチプレスの重量は20キロアップした。

多田氏は「地球からのエネルギーを体幹を通してパンチに伝えるための強化トレ。体を使うセンスが抜群であっという間にできた」とほめちぎった。

亀田は「重りを使った方法は初めて。下半身から上半身につながって、スパーでもパワーついたと感じる」と手応え十分。

長男興毅トレーナーも「おやじの根性論に最先端トレの合体。ここからが和毅のスタート。まだ30%は伸びる。ピークは30歳」と期待を込めて太鼓判を押した。