ボクシングWBC世界スーパーバンタム級2位の“リーゼントボクサー”和気慎吾(32=FLARE山上)が世界前哨戦でまさかの3回TKO負けを屈した。

相手は13年に東洋太平洋スーパーバンタム級王座の2度目の防衛戦で対戦し、3回TKOを勝利したジュンリエル・ラモナル(30=フィリピン)。6年ぶりの再戦でも、和気が序盤から軽快なフットワークを使ってリード。有効打を重ね、ラモナルの顔を血染めにしていたが、3回に左フックでダウンを奪われると流れは一変。足がふらついた終盤に再び左フックをもらうと、真横に倒れて、すぐにレフェリーストップ。脳振とうでしばらく起き上がれなかった。

WBC2位、IBF4位と世界主要団体の上位に入り、世界タイトルを伺う中での痛い敗戦。試合中の記憶がないほどダメージが残る和気に代わり取材に応じた赤井会長は「世界へのチャンスが見つけられなかった。モチベーション上げることができなかったのかと思い、和気に申し訳ない。これを勝てば(世界へ)という思いがあった。これから和気がどうするか分かりませんが、この一敗は痛すぎる」と話した。