ボクシングWBA世界ヘビー級12位でWBOアジア・パシフィック同級王者藤本京太郎(33=角海老宝石)が14日、21日に英国ロンドンで行われるWBO世界同級6位ダニエル・デュボア(22=英国)とのWBOインターナショナルタイトルマッチ、WBC同級シルバー王座決定戦に向け、羽田空港から出発した。

両タイトルとも日本では非公認だが、日本人のヘビー級選手が挑戦するのは史上初。この一戦に勝てば世界挑戦が近づく。「日本人としてあの舞台に立てるのはすごくありがたいこと。自信もっていきたい」と語った。

国内ではスパーリングの相手に困るため、10日までの約3週間米国に滞在し、米国ジム所属の強敵らと約60回のスパーリングをこなした。「強い人ばっかりで大変でしたけど、一つ乗り越えられた」。相手のデュボアはアマ69勝6敗、プロ13戦全勝12KOの英国期待のホープ。しかも身長は183センチの藤本より13センチ高い。厳しい戦いが予想されるが、「僕が粘り強く後半にもっていければ勝機が見いだせる」。足を止めずに出入りし、相手のいら立ちを誘う作戦だ。

出発前の13日夜には、後頭部の髪に日の丸を刈り込んだ。「日本背負ってるタイプじゃないんですけど、一応日本人として…。こういう髪形とか派手な格好であっけなく負けるのは恥ずかしいので、しっかり勝たないと」と自分にプレッシャーをかけた。