プロレスリングノアの無観客テレビマッチが行われ、メインで、グレート・ムタと謎の選手、魔流不死(まるふじ)の魔界初タッグが実現した。

総合格闘技のレジェンドでノアの杉浦軍にも所属する桜庭和志(50)、ドラゴンゲート望月成晃(50)組との対戦。ムタと魔流不死の2人は毒霧、消火器噴射など自由気ままな反則行為で流れを引き寄せ、勝利した。

ムタと、顔にペイントを施し、どこか丸藤正道に似た魔流不死の2人はリングにそろうなり、いきなり毒霧を空中に噴射。新型コロナウイルスの影響による無観客での試合とはいえ、時勢に反したまさかの行為。桜田、望月組にプレッシャーを与えた。

ゴングが鳴ると、2人の暴走が始まった。ムタは桜庭の帯を盗み、その帯で望月の首を絞め上げる。さらに場外のビデオカメラを横取りし、カメラで望月を殴った。桜庭、望月組も帯を使って2人でムタの首を絞め反撃するが、魔界コンビの勢いは止まらない。

ムタは場外で見つけた消火器をリングへ持ち込む。噴射にとまどい、望月の蹴りで1度は誤爆をくらうが、魔流不死がリング全体にまき散らすことに成功。白煙がリングを包んだ。その中で毒霧噴射が行われたのか、煙が消えると、顔面を緑で汚した桜庭の姿が現れた。

ムタは望月に火炎を繰り出し、気を引いたところで魔流不死が虎王をさく裂。そこにムタが閃光(せんこう)魔術を決め、3カウントを奪取。初タッグと思えない魔界コンビが鮮やかな連係をみせつけた。