立ち技格闘技RISE所属の那須川天心(22)とK-1王者・武尊(30)の対決が行われない可能性が出てきた。12月29日に別大会での開催が検討されていたが、日刊スポーツの取材によると、予約していた会場のさいたまスーパーアリーナがキャンセルされていたことが判明した。

これまで、お互いの条件などをくみながら水面下で話を進めてきた榊原信行CEO(57)が「厳しい」と話していることもあり、実現は難しくなった。

もともとは6月13日の東京ドーム大会で対戦が検討されていたが、武尊の右拳のケガで延期になった。一方、那須川は4月に来春のボクシング転向を発表しており、現時点で、残る格闘技での試合は、年末のRIZINと来春のRISEのみとなっている。

RIZIN大みそか大会でビッグマッチ実現の可能性は残るものの、両陣営の折り合いがつくかが焦点。こちらも実現のハードルは高いとみられる。

両者の決戦は、15年に那須川が呼びかけたことが始まりだった。所属の違いや、スポンサー問題などが大きなハードルとなっていたが、武尊が「みんなが望む試合を実現させたい」と前向きな姿勢を見せた。

昨年の大みそかには武尊が、今年3月には那須川がお互いの試合を観戦。6月の東京ドーム大会の延期後の9月のRISE大会でも那須川は「状況が整えばやりたいなと思っている」と明かしていた。