「2021年度プロレス大賞」(東京スポーツ新聞社制定)の選考会が13日、オンライン形式で行われ、新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者鷹木信悟(39)が初の最優秀選手賞(MVP)に輝いた。特別選考委員として蝶野正洋氏と小橋建太氏も参加。6団体の選手が選ばれる幅広い選出となった。

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元気ハツラツおじさん鷹木が、名実ともに21年の主役になった。特別選考委員として選考会に出席した蝶野正洋氏も「業界を引っ張っていく役割を一番果たした」とうなずく選出。ドラゴンゲートに所属していた08年の技能賞以来13年ぶりの受賞がMVPとなり、鷹木は「感無量。同郷(山梨県出身)の武藤敬司さんと争えたことがうれしい」と白い歯をこぼした。

強靱(きょうじん)な体力と負けん気の強さを誇った。内藤、飯伏と同じ「昭和57年会」の面々が負傷で次々と離脱する中、孤軍奮闘の活躍を見せた。6月の王座決定戦で、オカダとの35分超えの死闘を制し、IWGP世界ヘビー級王座を初戴冠。秋のG1戦線では、わき腹を負傷しながらも最終日まで飯伏らとともに熱い優勝争いを演じた。11月の大阪大会ではセイバーJrの挑戦を退け、3度目の防衛に成功。「まだまだ上を目指す。竜のごとく駆け上がっていくぞ!」と叫んだ男に、最高のプレゼントが待っていた。

22年も、始動からぶっ放すつもりだ。「『プロレスといえば鷹木の試合だよね』と思われる試合を提供したい」。年明けの1発目、1月4日の東京ドーム大会のメインイベントで挑戦者オカダと対戦する。「正念場。プロレス人生がかかっているので乗り切りたい」と力を込めた。来年も主役の座は譲るつもりはない。【勝部晃多】

〇…プロレスリング・ノアの武藤敬司と潮崎豪のGHCヘビー級選手権試合(2月12日、東京・日本武道館)が年間最高試合賞となった。選考委員の蝶野氏は「ここまでの戦いをする昭和レスラーがまだいるんだと、ファンや業界に与えた影響は大きい」と話した。58歳の武藤をMVPに推す声も多かった。

〇…SKE48のメンバーで東京女子プロレスの荒井優希(23)が新人賞を受賞した。5月のデビューから不定期ながら参戦を続け、7月にシングル戦初勝利を挙げるなど成長を続ける。選考委員からは「従来のアイドル兼任レスラーとはいい意味でまったく異なる本気の姿勢で支持率も高めた」などの声があがった。18日には山下実優との師弟対決に挑む。