ボクシングの日本ミドル級王座を獲得した国本陸(24=六島)と武市晃輔トレーナー(40)へ、報奨金100万円の贈呈式が26日、大阪市内の所属ジムで行われた。

同級王座は前王者の竹迫司登(30=ワールドスポーツ)が返上して空位となった。同級1位だった国本が今月17日、大阪で同級2位の酒井幹生(28=角海老宝石)と王座決定戦を行い、3-0で判定勝ちした。

「ベルトを取る」を目標に丁寧にジャブを突き、ボクシングに徹した勝利だった。その裏に武市トレーナーの存在がある。「基本的に人を殴る、倒したいが先行してしまう。ケンカボクシングなんで。いかに手綱を抑えるかだけでした」。

トレーナーの指示に忠実に従ったと思いきや、国本は「ずっと(両方の)拳が痛かったんで。言うことをきかないとまずいなと思いました」と本意ではなかったことを明かす。

「びびっていると思われたくない」という一方、「打たれ弱いことに気づいた」。昨年5月に王者竹迫に挑み、1回KO負けを喫している。そこからがむしゃらに殴りにいくスタイルを改めたという。

今後は未定。国本も拳の完治を優先し、間隔を空けたい希望を持つ。その上で対戦相手を見つけるのも厳しい状況という。最大のターゲットはWBOアジアパシフィック・ミドル級王者野中悠樹(44=渥美)。互いのベルトをかけたダブルタイトルマッチを12月に実現へ仕掛けていくという。

100万円の使い道について、国本は「奥歯が1本、欠けているんで、そこに金歯を入れたい。金歯は強いらしいんで」と言った。さらなる飛躍のための投資。日本王座獲得はまだ通過点で、壮大な野望に向けて突き進む。【実藤健一】